日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

「組織を変えるぞ!」って人へ

≪逆≫ 30人の壁

「30人の壁」。 設立以後、順調な人員拡大をしている会社でも、従業員数30人で停滞が見られるというものです。 採用を進めていても、入社者と退職者の数がほぼ同じで、結果として停滞が起きてしまいます。 つまり、30人のタイミングで、働きづらさを感じ始め…

【傍聴】区議会で驚いたことベスト3

タイミングが合ったので、区議会(予算特別委員会)の傍聴に行ってきました。 驚きました。 いや、がっかりしました。 「ベスト3」と書きましたが、順番は順不同だと考えてください。 【1】傍聴者は、傍観者。 まず、「どなたでも傍聴できます」と親切に書…

組織変革のヒントは禅にあり

中国の仏教書であり禅宗の語録。 『碧巌録』に出てくる言葉で、「啐啄同時(そったくどうじ)」というものがあります。 ヒナ鳥が殻を破ってまさに生まれ出ようとする時、卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「啐」といいます。 ちょうどその時、親鳥…

「評価されてない」と思った時こそ論語を

「人の己を知らざるを患(うれ)えず、人を知らざるを患うるなり。」 (不患人之不己知、患己不知人也) 「誰も私のことを評価してくれない」と悩んでいるけど、 逆に、自分が周りを認めていないことが問題でしょ。 というニュアンスの、孔子の『論語(学而…

階層別研修を疑ってみる

様々なテーマでの研修依頼を頂きますが、そのほとんどが階層別研修です。 管理職研修、中堅リーダー研修、役員合宿、3年目研修…。 同じ階層同士で共通認識を持つことは重要です。 同じ立場だからこそ、同じ課題感を持っていることでしょう。 会社から求めら…

効率化→省力化→目的の喪失

人気漫画を実写化した映画『バクマン。』。 過去作品のオマージュとも言える細かい工夫や、執筆風景をバトルに模して表現したアクションシーンなど、原作とは違った魅力で楽しませてくれる映画です。 『少年ジャンプ』の読者アンケートで、1位を取ることを目…

組織変革、まずは視点を一つ下げる

組織変革のお手伝いをしていると、社員に対して「一つ上の視点を持ってほしい」「経営視点を持ってほしい」という想いを聞くことが多くあります。 階層に関わらず、自分の担当範囲とは一つ上の視点で考えることは、重要なことです。 成果を出す上で、リスク…

自社の風土との闘い

「ライバルではなく、自分自身との闘い」 スポーツの世界を中心に、こんな言葉を聞いたことがあると思います。 「自分の甘さこそが最大の敵」という意味であり、翻ると「自分自身に勝つことが一番難しい」ということです。 このときの自分とは「個人」を指し…

自分の会社をどう呼んでいますか?

細かいことかもしれませんが、「自分の会社をどう呼んでいるか」から、その人のスタンスを感じます。 スタンス=会社との距離感が。 具体的に言うと、自社のことを「この会社は…」と語る人は、会社と一定の距離があるように感じます。 良く言うと、「客観的…

ビジョンが浸透しない理由

「なぜ、ちゃんと説明しているのに、ビジョンが理解されないだろう?」 それはイメージできていないからです。 ビジョンが達成された状態を。 そして、それは戦略にも言えます。 かつて、作戦を考えることを「絵を描く」と表現しましたが、このニュアンスが…

誰のための制度なのよ?

前回に引き続き、「犯人は人事部シリーズ」です。 人事制度を構築するときには2つの視点を意識します。 「社員が意欲を高められるか?」「社員から見てキャリアステップを感じられるか?」などの社員目線。 「経営者のメッセージが伝わるか?」「事業戦略の…

セクショナリズムの犯人は人事部

組織や人の問題というのは、色々な原因が絡み合っていて、「原因はコレ!」「あの人が悪い」みたいな原因特定ができないことが多いんですよね。 と言うより、意味がないと言うか。 にもかかわらず、「犯人は人事部」なんて、決め付けたタイトルを書いてしま…

変革方針が伝わらない理由

企業が研修を実施する目的、職場が研修に送り出す想いは、学び・気づきを得てほしいこと。 それによって、考え方や行動が変化し、今まで以上の成果を生み出してほしいというものです。 ただ、この「研修」というものについては、賛否両論状態です。 「研修で…

経営層は“小料理屋”を目指せ!

小料理屋さんって、いいですよねぇ。 女将さんが一人で切り盛りしていて、カウンターのある。 TVドラマ『相棒』に出てくる「花の里」なんかは、まさにそのイメージにぴったり。(写真は2012年の『相棒展』のもの) 最近だと『重版出来』の「重版」なんかが…

リーダーが生まれない理由はこれ。

「不謹慎狩り」という言葉が生まれましたね。 熊本での大地震をきっかけに、顕在化した言葉ですが、こういう風潮自体は初めてと言うわけではありません。 匿名で意見ができる環境が身近になったことで加速しましたが、インターネットが生まれる前からあった…

うちの会社のHRミッションは何だろう?

先日、ある経営者と、「○○○できる人を育てることが、うちのHRミッションだから」という会話になりました。 ものすごく大事な考え方だと、感心させられました。 同時に『HRミッション』という言葉を、僕から出せなかったことに悔しさも感じました。 多く…

自社の常識は、世間の非常識

ジャイアンツの賭博問題を発端に、各球団の実態が明るみに出たプロ野球界。 賭博は論外として、“声出しのマネー”なんかも結構叩かれていますが、あれ、処分が難しいですよね。 私も良いことだとは思いません。 でも、高卒で入団してきて、先輩に言われたら「…

役割意識が組織を弱くするというパラドックス

メンバー間のコミュニケーション不足。 チームワークの欠如。 役割分担、分業、、、は良いけれど、自分の仕事しかやらない。 そんな課題を持つ組織は少なくないと思います。 「協力しよう」「ノウハウ共有し合おう」「自分の業務範囲に拘らず動こう」という…

効率経営がつくった“独り占め”文化

先日、ある小学校で、3年生向けに授業をしてきました。 あ、会社としての仕事じゃないですよ。 完全なボランティーア!です。 平日開催でしたが、子供たちの純粋さ、会社の理解、先生の遠慮のないお願いが絡まって、お引き受けすることにしました。 テーマ…

「Stop」の文化が進化を生む

「この自己申告制度って機能していますか?」 と、ある企業で質問したところ、 「いや、機能していません。社員からの評判も良くないです。」 という答えが返ってきました。 “ある企業”と書きましたが、多くの企業でこういう答えが返ってきます。 むしろ、「…

WHYによって、組織を繋ぐ

「WHYから始めよ!」 ちょっと前に流行ったのを覚えていますか? マーケティングコンサルタントのサイモン・シネックの言葉です。 人々の胸をときめかせ、鼓舞することに成功した個人や組織がとってきた行動のパターンは、すべてWHY(なぜ)から始まっている…

組織体制を考える前に…

twitter上で、1枚の図が話題になっています。 組織の意思決定図の特徴を国別に表したものです。 小さいので見づらいですが、 フランス 「一直線で最高権力者が膨大な権力を握っている」 ドイツ 「現場がトップに指示を出す」 ラテン/アラブ 「軍隊式だが、…

「非常識な目標」で組織を揺さぶる

最近話題になっている本『経営者になるためのノート』。 ユニクロの柳井正氏が社員教育のために書かれた門外不出のテキスト。それが書籍化されたものです。その第一項には、「イノベーションをもたらすために、非常識と思えるほどの目標を掲げよ」という趣旨…

研修後に人事が行いたいフォロー

以前、『実学か、研修か、という二律背反』というブログで、研修の目的は大別すると下記の3つだと書きました。 〇業務の精度を高める 〇日々の変化を内省する 〇見えていない視野へ広げる どのような目的にしろ、行動実践、行動改善に繋がっていくことが重…

リーダーシップを育む自由研究

成城学園の自由研究が面白い。来年2月に新校舎が完成する成城学園。同時に、その新校舎の北側に約1000㎡超の広さの土地が生まれるそうです。「この土地をどうしていきたいか」これを自由研究のテーマとしたのは、高校3年生のある4人でした。 詳しくは…

五郎丸選手の胸に刺さる言葉

「お前が変えなくちゃいけないのは今だ」先日のワールドカップの活躍で一躍脚光を浴びることとなったラグビー日本代表。その中でもとりわけ人気だったのが、五郎丸選手。冒頭の言葉は、その五郎丸選手が前日本代表監督であるジョン・カーワン氏から授かった…

もしもプロ野球界が1つの会社だったなら。

「母さん、おれ、『株式会社NPB』を受けることに決めたよ。人事の人も10月22日に合格通知くれるって言ってたし。いや、もちろん絶対というわけではないんだけどさ。きっと、どこかの部署が声かけてくれると思うんだ。実力主義で、歩合制みたいな感じもあ…

組織における盲目性

「大企業で働いたからと言って、多くの人と働くわけでもない。」就職活動のときに聞き、今でも印象に残っている言葉です。大企業に勤めたとしても、仕事上で直接接する人というのは、限られているということでした。仕事内容やその人の働き方は異なるため、…

“ものさし”が減る日本企業

日本初の量産型エアバッグを開発した元ホンダの小林三郎氏とタッグを組んで研修を行うことがあります。ホンダの“挑戦・独創・革新”の文化の中での原体験をもとに、イノベーションを起こす組織・リーダー、そしてものの見方について学んでいきます。講演で語…

大塚家具で考える本来の経営層の姿

経営方針の違いによる会長・社長の対立が注目されていた大塚家具。 3月27日の株主総会で一旦着地点を迎えました。 経営権争いとして、メディアを賑わせていたこの話題ですが、ここまで大きく扱われたのは下記のような要素があったからだと勝手に捉えています…