「お前が変えなくちゃいけないのは今だ」
先日のワールドカップの活躍で一躍脚光を浴びることとなったラグビー日本代表。
その中でもとりわけ人気だったのが、五郎丸選手。
冒頭の言葉は、その五郎丸選手が前日本代表監督であるジョン・カーワン氏から授かった言葉です。
あるインタビュー企画で、今後について聞かれ、ジョン・カーワン氏とのやり取りを紹介してくれました。
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(カーワン氏から)
「お前は過去を変えることができるか?」って訊かれて、「それはできません」と。
「お前は未来を変えることができるか?」って言われて「はい」って答えたら「ノー!」って言われるんです。
「お前が変えなくちゃいけないのは今だ」と。
今を変えないと未来も変わらないし、あまり先を見ずに今の時間を大切にしろと。
それは胸に刺さりましたね。
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「ビジョンを持つことも大事だが、結局は目の前のことの積み重ねが将来の自分の夢だったりに繋がる」と訴えた五郎丸氏。
インタビュー前半では、ラグビーW杯での躍進について「必然です。ラグビーに奇跡はないんで」と自信を持って語っていましたが、“積み重ねてきたからこそ”の自信なんだなということがわかりました。
もちろんこれは、ラグビーだけに限ることではないですよね。
人生においても、仕事においても滅多なことでは奇跡は起きない。
結果として奇跡と思えることも、これまでの積み重ねによる必然、であることの方が多いもの。
「こうなったらいいな。」と考えることは重要でも、いきなり未来を変えることはできない。
今を変えていくことでしか。
順風満帆に進んでいるとしても、「今を変える」ことで、思いも寄らなかった未来が拓けてくることもある。
未来という大きなものでなくとも、仕事の成果、人間関係など今悩んでいることも。
今を変えなければ、きっと未来も同じ悩みを抱え続けているだろう。
未来に対する責任は未来でも過去でもなく、今にある。
環境が変わるのを待ったり、周囲が変わることを期待したりするのは、奇跡を待つのと同じ。
まずは自分から変わってみる。
当たり前のことですが、大切なことを再認識しました。