産業能率大の調査によると、今の新入社員は海外勤務について「消極派」と「積極派」の二極化が進んでいるといいます。
「海外で働きたいとは思わない」という消極派が58%で最多。次が「どんな国・地域でも働きたい」という積極派(30%)で、「国・地域によっては働きたい」という「あいまい派」は12%でした。
12年前の同じ調査で最も多かったのは「あいまい派」で5割超であったことを考えると、海外赴任がより現実的に認識されるようになったことが伺えます。
産業能率大学 第5回「新入社員のグローバル意識調査」より
海外勤務が身近になる中、自分の成長のチャンスと捉える積極派に対し、消極派は語学力や海外生活への不安を感じているようです。
しかし、環境は待ってはくれません。
すでに国内、国外という枠組み自体が古くなってきています。
自信や不安云々を言っていられる時代ではないでしょうし、逆に、環境に依存せず、国内であっても多くを経験し、多くを吸収できる人材が求められると言えるでしょう
。
そういう人材でなければ、海外に行ったとしても中途半端に語学を学んだだけで終わってしまいます。
海外で働きたい理由として、「日本ではできない経験を積みたいから」と答えた方が多いようですが、具体的にどんな経験を積みたいのか。
それによって、どんな人間になっていきたいのかといった自分の意志があって、得られるものも濃くなります。
グローバル人材と言われる人の根底は「自分の意志を持った人材」と言えるかもしれません。