Boys, be ambitious.
札幌農学校(現北海道大学)の初代教頭として知られるウィリアム・スミス・クラーク博士の言葉です。
今の時代ですと、Boys & girls, be ambitious. と言うべきところでしょうか。
(さっぽろ羊ヶ丘展望台のクラーク像)
「大志を抱け」
簡潔ですが素晴らしい言葉だと思います。
そして、入社して半年がたった新入社員の皆さんに、今だからこそ贈りたい言葉でもあります。
半年後の振り返り研修などの機会に、新入社員の方と接することが多いのですが、既に先輩社員と変わらない業務と責任を担っている方も多いことに驚きます。
その分、中身の濃い半年間を送り、成功経験と失敗経験の中から多くの気づきを得て、大きく成長してきたことも事実でしょう。
しかし一方で、頑張ってきたがために視野が狭くなっていることを感じます。
求められる数字・結果。
許されないミス・失敗。
過度な危機感。
そのようなものが重なることで、目が社内に向き、社内営業や演技力といった小手先のことが重要であると考えてしまっています。
もちろん社内の業務を円滑に進めるノウハウは大切です。
根回しもビジネス上では重要なスキルでしょう。
しかし、それはあくまで手段です。
結果として、仕事の目的や本当の意味での顧客目線を見失ってはいないでしょうか。
目の前の評価だけを追い求めた仕事の進め方では、ビジネスマンとして、一人間として小さくまとまってしまいます。
思うに、周囲からの指導が目の前のこと、小手先のことにとどまってはいないでしょうか。
「入社半年目なんてそんなもん」と言えば、その通りでしょう。
しかし、そう言ってしまえば、それまでです。
がむしゃらに頑張っていくためにも、育成には短期と長期二つの視点が必要です。
先輩や上司となる方には、目の前のことの指導とともに、将来的に彼ら彼女らにどうなって欲しいのかを考え、伝えていくことで視野を広げてもらえたらと思います。
「君達を人材業界のプロにしようと思っていない。
ビジネスのプロフェッショナルなれるように育てていく。」
入社間もない頃に当時の上司からいただいたこの言葉は、今でも私の胸に強く響いています。