日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

お手本

研修を実施していますと、教えている側であるはずの私たちが受講生の発言や行動から、気づきを得ることがあります。

 

先日実施した某社のOJT担当者研修もそんな気づきのある研修でした。

あるプログラムでリビジット(気づき・学びを共有)をしていた時の受講生の発言でした。

 

「自分たちの姿を見られていることを意識して、楽しんで仕事に 取り組んでいきたい。」

 

本当にその通りだと思いました。

 

OJT担当者の役割は、業務を教える“指導者”であるのはもちろんのこと、ときには一番身近にいる良き“相談者”となることもあります。

 

しかし、何より一番身近にいるからこそ、その仕事振り・働く姿が大きな影響を与える“お手本”となっていることを忘れてはなりません。

 

このことは、OJT担当者に限ったことではなく、上司を始めとした職場のメンバー全員がそうであることを自覚しなくてはならないことです。

 

特に今回、受講生の発言から私が気付かされたのは、部下や後輩が見ているのは、時間管理やお客様との接し方などの「仕事の進め方」だけではない。

前向きにやっているのか、やらされ感一杯でやっているかといった「仕事に対する取り組み姿勢」も見られているということです。

 

後輩が、「仕事の愚痴ばかりいう」「言い訳が多い」といった場合もしかしたらその姿は自分自身そのものかもしれません。

自分の行っている部下へのマネジメントを客観的に見てみると、新人のころに上司から受けたマネジメントと同じと言うこともよくお聞きします。

 

逆に、前向きに仕事に取り組む姿勢を常に見せることで、壁にぶつかったときもそれを乗り越えた姿を想像させ、自分も壁を乗り越えようとする意識へとつながるのではないでしょうか。

 

先輩や上司の姿から、仕事のやりがいや前向きな取り組み姿勢を感じることができて初めて、信頼関係が生まれ、この人から教わりたいと思うこともあるはずです。

 

さらに言えば、ニートフリーターが増えているという現状も、社会人として働く周囲の人の背中に、憧れややりがいを感じることが出来ていないことも原因の一つということができるかもしれません。

 

 

先日、F1レーサーになりたいと言っていた小学生5年生の男の子に「将来何になりたい?」と改めて聞いたところ、

 

「公務員!」

 

という答えが返ってきました。

小学5年生の口からと思うと、がっくりしてしまいますが、世の中の“公務員への流れ”は景気だけでなく、企業で働く私たちの姿勢にも起因していると言えるのかもしれません。