自分の価値観で人を責めない。
一つの失敗で全て否定しない。
長所を見て短所を見ない。
心を見て結果を見ない。
そうすれば人は必ず集まってくる。
– 吉田松陰 –
この言葉を噛み締めるだけで、リーダーシップ研修1日分に相当するのではないかと思えてくる。
ダイバーシティ、多様性という言葉が、多くの企業で声高になっています。
組織改革やイノベーションを求める企業では特に、ですよね。
様々な個性を持つ人材を受け入れ、その力を最大限に活かすことが、企業発展のキーファクターとして見られています。
そして、その要諦が職場におけるマネジメントになります。
思うに、そのマネジメントに当たる上で重要な心構えっていうのが、この吉田松陰の言葉に表れているのではないでしょうか。
自分の価値観で人を責めてしまうから、新しいチャレンジを認められない。
一つの失敗で全て否定しまうから、次のチャンスを与えられない。
長所を見ずに、短所ばかりを見るから、成長実感を与えられない。
イノベーションを求めつつも、なかなか変化が見られない企業が多いと感じます。
そんな企業にこそ当てはまることではないでしょうか。
いや、イノベーション云々は関係ないかもしれませんね。
誰しもが、知らず知らずのうちに、「自分の価値観で」人を見てしまっている。
相手を受け入れているつもりでも、自分の想定と少しでも違う行動を「間違い」と感じてしまうことが。
言葉には出さずとも、表情で相手に伝わることがあります。
そして、いつの間にか職場全体が、「違いを否定」する文化となり、独創性も協力関係も見られなくなってしまいます。
自分の価値観で人を責めない。
一つの失敗で全て否定しない。
長所を見て短所を見ない。
心を見て結果を見ない。
そうすれば人は必ず集まってくる。
吉田松陰のこの言葉は、マネジメントに当たる立場の方だけでなく、人と接する人。
つまり、社会生活を営む全ての人の心に留めておきたい言葉です。