評価は賛否両論あるようですが、僕は好きだった。
「観に行ってよかった」と素直に思える内容だった。
日本史と世界史を重ねながら、もう一度勉強したいと思わせる内容だった。
その中でも印象的に残っているのが、夢の中でイタリア人の設計家カプローニが次郎に言ったセリフの一つ。
「設計家は夢に形を与えるのだ」
物語のストーリーに強く関わるセリフではないのだが、ものづくりを行う上で、ものすご~く大事なことだと感じた。
技術が目的ではなく、夢があってそれを形にするための手段が技術。
他社との競争から抜きん出るために、多くのメーカーでイノベーションが求められている。
しかし、短期的な業績や成果を求めてしまい、研究開発の部門からは現状の改善の域を超えるものがでず、優位性のあるものを生み出すことができていないことが実情。
さらに減点主義的発想が、失敗を恐れる文化をつくり、技術者が夢を語り合う場が少なくなったのではないか。
夢みたいな話も夢を描かなければ、実現はない。
夢みたいな発想が、いつの間にかイノベーションと呼ばれるものになっていく。
夢を語り合う場を作ること、夢に真剣に耳を傾けること、自分の夢を語ることそれがイノベーションマネジメントの一歩目なのだと思う。
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。