「3人による学習」というものがあります。
誰かから学んだ内容を自分の理解だけで完結せずに、その場にいない第三者に教えることで、自分の理解度の向上にもつながる、ということです。
単に聞いて学んだだけでは、記憶への定着が1割から2割であるものが、誰かに教えることによって7割から8割まで上がるそうです。
誰かに教えることは、実は自分との対話でもあります。
自分が学んだことを人に伝えることは、自分の理解度のバロメータになります。
研修後に上司への報告やチームメンバーへの報告というのは、本人の理解度促進にもつながっているのです。
研修中にもこの効果を活用することがあります。
研修会場には、“その場にいない第三者”というのはいないのですが、“教えるつもりで”というのは行なえます。
「ペアになり、職場に戻って自分の学びを教えるつもりで、共有してください。」
これだけです。
2日目の開始時に昨日の学びの振り返りなんかを行う際に、“教えるつもりで”と加えるだけで、学習効果が変わってきます。