私が実施する研修プログラムを客観的に見ると、「非常にシンプルだな」と思うことが多いです。
言ってしまえば、「一度見れば、誰でもできる」と思われるようなレベルです。
もちろん、その細部には場を盛り上げ、進行をスムーズにする仕掛け、学びを深める講師からの問いかけなどがあるため、プロとしての技があります。
そのため、本当に「一度見れば、誰でもできるような」ということはないのですが、シンプルさは追求している部分でもあります。
シンプルなプログラム、シンプルなスライド、シンプルな言葉を。
決して、手を抜いているわけではありませんよ。
その方が、
・受講生が理解しやすい
・自分で考える機会が多くなる
・職場に持ち帰って実践しやすい
・職場での共通言語になりやすい
ためです。
特に管理職研修などでは、研修中に使うワークシートがそのままマネジメントツールになるものもあります。
手の込んだワークシートは価値があるようにも思えますが、その場限りとなってしまうものも少なくありません。
同時に
・やたらスライドが多い
・専門用語の詰め込みになっている
・プログラムが多すぎて、考える時間が短い
ような研修も、時として実施側の独りよがりとなっていることが少なくないでしょう。
シンプルにすることが目的ではありませんが、研修で学ぶことが目的でもありません。
職場での実践、職場への展開を考えるとシンプルさというのは一つのキーワードとなるでしょう。