時短勤務で働くことが珍しいことではなくなりました。
最近では、男性でも時短を選択される方も少なくないようですね。
それほど一般的になっている一方で、新しく時短勤務制度を導入する企業にとっては、心理的ハードルが拭えないことも事実です。
時短で帰ることに後ろめたさを感じる時短勤務者も人もいれば、「時短勤務=サポート」というイメージになってしまう職場もあるようです。
なんとなくですが、「時短勤務を取る人は、生活の軸は別にある(=仕事を最優先できない)」と受け止めてしまっている職場が、まだ多いと感じます。
もちろん、時短勤務者の中には家庭が最優先と考えている人もいるとは思います。
しかし、根底には両立したいという思いがあって、時短勤務という選択をしているのだろうと思います。
ただ、そういった状況を、周囲が色眼鏡をかけてしまうようであれば、非常にもったいないことです。
思うに、個々の働き方を認めるということは、その人の生き方を受け入れるということです。
多くの職場で、時短で働くことは認められていると思いますが、果たしで、どこまでその人の考え方を知り、生き方を受け入れている職場があるでしょうか。
多様な働き方を実現していくためには、お互いを知る機会が必要です。
イレギュラーな働き方をする人のことだけを知ろうとすると、全員が知り合う機会が。
お互いのことを知ることで、違いがあることは当たり前であること。
それぞれが、価値基準を持って、働き方を選択していることを理解することができます。
「多様な働き方を認める企業しか、もはや成長は見込めない」とも言われるようになりました。
それは表面的なことを指しているのではありません。
働き方を認めるということは、「時短を認可する」「テレワークを認める」といったことではなく、生き方を受け入れることです。
企業として、様々な制度を導入していると思いますが、ハードだけでなくソフトの面でのフォローもしっかりと考えることが重要です。