数年前のこと。
ユニバーサルマナー検定の講義を受講したとき、ユニバーサルデザインの本質を初めて知りました。
障害のある人の便利さ使いやすさという視点ではなく、全ての人にとって使いやすいようにはじめから意図してつくられたものだということを。
知っている方にとっては、当たり前のことなのですが、これを聞いてピンと思ったことは、
「研修もユニバーサルであるべきなのではないか」
ということです。
学びの内容が“全ての人にとって使いやすい”研修とは。
まずは、すぐに実践で活かせるというのは基本でしょう。
そしてもう1つ。
学びをすぐに教えられるということも大事なことです。
「あの講師が言ったから説得力がある」
「あの講師だからできた」
「あの場所だからできる」
「あのツールがあったからできる」
もちろん、そういうノウハウは各研修会社の武器であることは言うまでもありません。
しかし、管理職の方が「自分が受けた素晴らしい内容の研修を、部下にも受けさせたい」と思うことは、至極当然のことです。
そして、管理職の方が自分の手で職場に展開されことで、組織変革の動きが活性化されます。
マングローブも「マングローブだからできる」という付加価値をつけることを考える一方で、同時に「これなら自分にもできる」と思えるような内容にもしています。
例えばワークシートひとつとっても、手書き風のフォントを用いることで、「簡単にできそう」と思えるようなものにしています。
ときには、本当に手書きで受講生に書いてもらうことも。
もちろん、これが研修構築の本質ではありません。
しかし、「手に取りやすい研修」だと感じてもらえることが、「実践に移しやす内容だ」という感覚を生むと、僕は感じています。