日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

社内イベントを「楽しかった」だけで終わらせない

全社イベントとして忘年会を行う企業は、そろそろ企画に入っている時期でしょうか。

余興ありゲームありと、一年の労を労うとともに、笑顔が溢れる場となることが今から想像できます。



私も他社様の忘年会や○周年イベントに参加し、一緒に楽しい思い出を作らせていただくことがあります。

ただ、同時に「もったいないな」と思うことがあるのも正直なところです。



忘年会



忘年会のように部署を越えて社員が始まる場はめったにない機会です。

〇周年という節目を意識する機会は、それこそ数年に一度のことです。



そのような機会でもあるにも関わらず、



・同じ職場の人だけで固まって、会話をして終わってしまう。

・「楽しかったね」「よく飲んだね」という思い出だけしか残らない。



というワッ!と盛り上がって終わりというのでは、非常にもったいないと思います。



しかし、それを集まった社員たちに「意味を考えろ」と押し付けるのは酷なことです。



大事なのは運営側の視点と設計力です。

(運営側とは多くの場合が、人事・総務の方になるでしょう)



忘年会に集まっても、見知った人同士で集まってしまう心理は理解できます。

結婚式二次会を想像すれば自明のことでしょう。

「〇周年だ! これを期に社内のエンジンをかけ直したい」と経営者が意気込んでも、イベントだけやったのでは、その想いは伝わらないでしょう。





先日、ある企業ではこの時期に各営業所からメンバーを募ってのワークショップを行いました。

表の目的は、自己変革・業務改善の考え方を学ぶ。

裏目的は、職場を越えた情報共有・切磋琢磨する関係を作るというものでした。



プログラム内容はもちろん、時間配分やグループ分けにも工夫を凝らし、互いのことを知る・応援し合う関係となることを図りました。



この時期にそのようなワークショップを行ったのは、まさに2ヶ月後にある全社忘年会を睨んでのもの。

「久しぶり!最近どう?」と職場を超えた会話が見られ、全社で楽んでいる雰囲気を作ることを狙ってのことです。



もちろんその結果は12月にならないとわかりませんが、ワークショップ後の雰囲気からは狙った通りの結果が期待できることが十分にイメージできました。





社内イベントというお楽しみ企画1つとっても人事施策と捉え、他の施策とともに戦略的に設計していくことが重要です。



そうすることで、社内イベントの目的が十分に達成されることもあれば、その逆もしかり。

研修や人事制度もより効果的に実施・運用される場合もあります。



もちろんこれは行事だけでなく、日々の会議や委員会制度などの日常的なものからオフィスレイアウトまでも同じことが言えます。



どのような事業戦略を描いているのか、そのためにどのような組織戦略が必要になるのか。

そして、そのためにどのような施策を打ち、立体的に設計しことが重要です。