8月7日にDVDリリースされた映画『ジャックと天空の巨人』。
まずもって話がわかりやすい。
周知の童話だからということはもちろん、わかりやすい布石や裏切りのない設定で、非常にわかりやすい。
さらに、スピーディーな展開と山場が2つあることによるテンポの良さで、誰でも楽しめる作品となっていました。
さて、本作の元となっているのが、イギリスの童話「ジャックと豆の木」。
本来は、巨大な豆の木を登った先にある雲の上に住む巨人から、“金の卵を産む鶏”“金と銀の入った袋”“そして歌うハープ”を主人公のジャックが盗み出す。
それらの宝物を手に母親と幸せに暮らしました、というハッピーエンドで終わる内容です。
しかし、その後のエピソードがつづられたバージョンもあります。
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巨人から奪った宝物に喜ぶジャック。
しかし、鶏は卵を産まなくなり、袋は金と銀を出し尽くし、ハープも歌わなくなってしまう。
そこで母親が「他人から奪った宝物で幸せを掴もうとしても長続きしない。
本当の幸せとは額に汗して努力で掴むもの」とさとし、続けて「この種を立派に育てれば、お前も本当の幸せとはどんな物か分かるよ」と言って、ジャックに麦のタネを手渡しました。
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目線をどこに置くかによって、人が求めるものは変わってきます。
目の前の幸せも、ときには大きな成功の足かせになってしまうこともありますし、辛い経験も長い目で見ると大きな財産となることがあります。
『ジャックと天空の巨人』を見て、ジャックと豆の木のその後のエピソードを思い出し、そして、私が入社3年目の時、T先輩が当時の新入社員に送った言葉を思い出した。
今、できることをやるのではなく、
やりたいことができるようになるために
頑張ること。
それは大変だけど、面白いと思います。