先日、『東京下町探索ワーク』と命名した研修を実施してきました。
ソラマチ、本所の防災館、そして浅草といった地域をグループごとに回り、指示された30枚ほどの写真を撮ってくるというワークです。
お互いの知見とアイデアそして観察力が求められます。
今回の対象層は管理職前の中堅層。
とは言え、現場ではリーダーシップをとることが求められる人たちです。
なぜ、このような層に、このような研修を実施するのか?
曖昧な表現ですが、「おもしろい人間」になってほしい。人間的な魅力を高めて欲しい。
という経営者の想いがあるからだ。
この企業は物流系の企業あるのだが、強豪との差別化に四苦八苦しています。
そんな中で、シェアを維持・拡大していくためには何よりも「人財」という資源を魅力あるものにし、そこで優位性を持ちたいと考えています。
それには、単に仕事ができるということだけでなく、人間的な魅力が求められています。
むしろそっちの方が大事です。
「あいつ、なんか面白いよな」
「あの人とは長く付き合っていきたい」
そんな人は周りにはいないでしょうか。
この企業の経営者が求める人材はまさにこういった人材です。
そういった人材がお客様との長い関係を生み出していくし、職場の一体感を生みます。
その経営者の感覚値になるが、慕われているリーダーがいる職場は大きなミスが少ないらしい。
それは、単に「指示出しがうまい」「ミスを見逃さない」というものからくるのではありません。
“人間的な魅力”なのだと言います。
そうはいってもこのような力を養うことは難しいものです。
そこで、まず「面白いな」と思ってもらえるリーダーを目指そうというのがステップです。
何気ない日常の変化に気づき、それを普段の会話の中で共有しと、所謂“世間話”ができる存在です。
今回の研修では、街を見ながらアンテナを張り、自分の見識を広げていくということが狙いです。
同時に、今後リーダーとして活躍していくもの同士の横のつながりを強化していくということも。
“次世代を担うもの”と大きな役割を担う人物を育成するには小さな一歩かもしれない。
しかし、小手先のマーケティングやコミュニケーションスキルを学ぶよりも、ずっと確実な方法だと思います。
次世代はそんな小手先では乗り切れない時代だと思うためです。
“人間的な魅力”。
曖昧な表現かもしれませんが、これこそがリーダーに求められる本質ではないでしょうか。