若手社員の育成・定着に必要な3つの視点。
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1.ビジョンの共有
2.キャリア視点でのフィードバック
3.上司・先輩と率直な意見交換ができる“職場風土“
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前回は「1.ビジョンの共有」「2.キャリア視点でのフィードバック」について触れました。
今回は、「3.上司・先輩と率直な意見交換が できる“職場風土“」について詳しくお話したいと思います。
3.上司・先輩と率直な意見交換ができる“職場風土“
上司からアドバイスや意見をもらうことは、非常に重要であることは言うまでもありませんが、上司に対して自分の意見を伝える機会こそ、良い成長機会になると言えます。
考えの無いところにアドバイスをもらうより、自分の意見の上にアド バイスをもらうことの方が、気づきは多いものではないでしょうか。
また、若手社員の意見は時には違う視点からのアイデアとして組織の活性化や新しい商品へとつながることも少なくなく、それらが採用されたときには、その若手社員には自社における存在意義・重要感を言えるものを感じることができるでしょう。
そして、もし上下関係無く意見を言い合える職場風土があるのであれば、その若手社員も後輩から意見をもらえることになり、さらに良い循環が生まれていくことでしょう。
このように、本人の成長とともに、自社への一体感を育むことは若手社員の行動に自主性を芽生えさせ、そこから生まれる行動は職場のよい刺激となります。
さらに、その職場が若手の成長を考えるという、成長サイクルが生まれていきます。
「育成は人事の仕事」「現場の上司ですべてが決まる」と言った押し付け論は必要なく、人事・経営層・現場・そして若手社員自身が自分の問題と捉え、まずは同じ方向を向くことが若手育成の鍵となるのではないかと私は考えます。
「どのようにすれば人が育つかということだが、これは具体的にはいろいろあるだろう。
しかしいちばん大切なことは、“この企業は何のためにあるのか、またどのように経営していくのか”という基本の考え方、いいかえれば正しい経営理念、使命感というものを、その企業としてしっかりもつことである。」