先日、生まれて初めて茶道を嗜んできました。
「嗜んだ」と言うより、「体験した」と言った方が適切かもしれませんが。
茶室への入り方から、お茶の受け方、立ち居振る舞いまで一通りのことを学びましたが、その体験の中で一貫して感じたことは周囲への「気遣い」でした。
お茶を一ついただくにしても、
前の客に対して、「もうひとついかがですか?」
次の客に対して、「お先に頂戴いたします」
亭主に向かって、「お点前頂戴いたします」
との一言。
また、お茶を取りに行くにしても、できるだけお尻の見えないように歩きます。
いくつかの作法や型を学んだわけですが、そこからは「堅苦しさを」と言うものを一切感じず、「気遣う」姿勢を感じました。
この「気遣う」姿勢から生まれるものは、自己満足ではなく、相手への「敬意」です。
そして、その「敬意」から「信頼関係」が生まれているように個人的には感じました。
相手が初対面の人であっても。
ビジネスの世界では当然のように思われている、敬語やビジネスマナーも、単なる一般常識ではなく、信頼関係を築くための最大の技術なのかもしれません。
敬意表現を使う、ということは「相手の人格や立場を尊重する」ということです。
敬意表現を使いこなす人は、話の内容とともに、人間関係をしっかり意識している人、と言えるのではないでしょうか。
格式の高いように感じていた「茶道」も、今では気軽に楽しめる場が増えているようです。
ぜひ、皆さんも一度ご体験いただければと思います。
おススメです!