隣の芝生が青い。
入社して2ヶ月が経つ新入社員の中には、それを実感している方もいるのではないでしょうか。
いや、絶対にいるはず!!
他社で活躍している学生時代の同期。
他部署で活躍している会社の同期。
どちからと言うと、活躍している同期よりも“楽しそうに”働いている同期と比べて、「なんで自分だけこんな苦労を」と思ってしまうんでしょうね。
新人であっても多くのことを任される企業、2ヶ月も経てば、一人で担当顧客を持つ企業はたくさんあります。
業務量だけでなく、責任の重さが負担となっている人も多いことでしょう。
特に同期の少ない部署に配属された方や、中小・ベンチャー企業に就職した方なのは、同じ境遇の方が少なく、
「なんで自分だけ」
と思ってしまうことに、僕個人はものすごく共感できます。
同じ境遇で頑張っている同期というのは心強いものです。
同期だけなく同じ職場の先輩・後輩もそうでしょう。
良き相談相手でもあれば、切磋琢磨し合うライバルでもあります。
そのような中で、今の自分が、しっかりできているかどうかを把握することができます。
もちろん、他者と比較することが大事だということではないのですが、指標となる存在は頑張りがいとなります。
一方で、そういった存在が少ない職場では、「なんで自分だけ」といろいろなことがネガティブに感じられてしまいます。
「他社ではもっと頑張っている人がいるから」なんて言葉は、まったく響かないでしょう。
だからこそ、僕はこの言葉を贈りたい。
「“自分だけ”そう思えている今があるなら、それは将来のチャンス」と。
「自分だけ」と思うような経験は希少価値の種です。
同期みんながやっている仕事を同じようにやる中でも学ぶことはありますが、気づいたときには何で評価されているのかわからない出世競争の中にいることでしょう。
それよりも、人がやったことがない経験というもののほうが価値がある。
インターネット環境で社内外から情報を得ることができる今の環境では、そのような稀少な経験が貴重なノウハウとなり市場価値を高めます。
そして、そういう姿勢で仕事に臨んでいること自体が、大きな武器になるのです。
実際には先輩も他社の同期も同じだけの苦労をしていたり、もっと難しい案件に携わっていたりするかもしれません。
それが市場から見て、本当に希少価値となるか経験どうか問題ではありません。
大事なのは、他の人がやらないような仕事=人がやりたがらない仕事を進んでやるという姿勢を若いうちから身につけておくことが大事です。
(もちろん、思考停止になって非効率な仕事を進め方で、言われたことだけやるというのはNGですが)
端的に言うと、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」ということなのですが、大事なのは「“自分だけ”そう思えている今があるなら、それは将来のチャンスだ」という意識。
あ、繰り返しですね。
新入社員の方は、同期と比べて「なんで俺だけ」と思うこともあるこの時期だと思います。
ただ、これは若手社員に限った話ではないですね。
言い換えれば、自分はこれまでにしてきた経験はどれだけ希少性、つまり独自性のあるものなのか。
言われてきたことをこなしてきただけではないだろうか。
社会人の岐路に立つ方は、そんな視点から振り返ってみると良いかもしれません。
自分へのメッセージも込めて。