日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

人事施策、そこに信念はあるか?

「人事としては、“これを運用していけばいいことがある”という信念でやっている。

 人事制度が業績が良くなったことに寄与しているという感覚はある。」



人事制度構築に携わったある企業様に、運用状況を聞きに行ったときに聞いた言葉です。



嬉しい言葉でした。

弊社が構築した人事制度の自慢をお話をしたいわけではありません。



使命感を持って人事制度運用に取り組まれている人事の方と仕事ができることに嬉しく思います。



具体的にやっていることは、記入された評価シートの確認です。

・目標に対する戦略行動は具体的になっているか、去年と同じでないか?
・自己評価のコメントは本質を捉えているか?
・上司評価のコメントは本人コメントのコピーのようになっていないか?
・評価点はコメントに紐づいているか?

といったことについて、良く書けているもの、再考の必要があるものにコメントをつけて上司に返却しています。

場合によっては、電話で上司を呼び出すことも。



この企業の社員数は600名。

人事スタッフ1,2名と人事課長とですべての評価シートを確認します。

もちろん、人事課長は全ての評価シートを確認しています。



地味に感じるかもしれませんが、手間が掛かり、非常に重要であることも十分に理解できます。

そして、同時に社内からの抵抗があろうことも。



この会社で人事制度運用を任されているのは、人事課長。

たとえ、他の管理職が確認した評価シートを確認するという作業は決して気持ちのいいことではありません。



それこそ、“信念”があるからこそできることです。



昨今、人事部の力が弱くなっていると聞きます。

実際にそのような実感を持つこともあります。



現場の手間ばかりを気にして、人事制度を簡素化させてしまったり。

研修効果を上げるために、事前課題を検討しても「現場の負担は増やしたくない」としてしまったり。

まるで、現場の顔色を伺っているような。



もちろん、人事を初めとする管理部門は現場を支える部門であるわけで、むやみに負担となることを増やす必要はありません。

しかし、それが結果的に会社全体の発展につながるものであるとしたら、信念を持って進めるべきでしょう。



営業部門は、自分たちの商品を信じてお客様のもとに通い続けています。

開発部門は、自分たちの研究を信じて上司に提案し続けています。



管理部門も自分たちの打ち出す施策に信念を持って取り組むことは当然のことでしょう。





冒頭の企業は人事制度を改訂して、まだ2年。

されど、もう2年です。

当の人事課長はこの2年で、くじけそうになったことがあったといいます。



それでも信念を持って続けてきた今、人事制度への理解は広まり、今や人事制度を介さずとも上司・部下間での会話が増えたと現場からも声が上がってきているそうです。





まだ2年。

これからの変化がますます楽しみです。


人事制度