「左を向いているなら、右を向かせる」
ある経営者の方の講演での言葉です。
この言葉を聞いて、自分と弊社代表とのやり取りを思い出しました。
「社長、A案とB案があり、私はA案がいいと思います。なぜなら…」
と提案したとしても、簡単には承認されません。
「それは言い方次第だけど、B案だってメリットはあるんじゃないの」と。
反対されたにもかかわらず、最終的には私の推した案に落ち着くことも。
今になって、思うこと。
私自身、左を向いているときに、右を向かせてもらっていたのだということです。
自信を持って提案しているときほど、盲目的になっていることが多いものです。
自分がやりたい案に対して、メリットと思えることを後付けして、説得しようとしているなど。
しかし、冷静に考えてみると、そのメリットも「言い方次第」の内容であったり、本質からズレた主張になっていたりすることもあります。
「左を向いているなら、右を向かせる」とは、「あえて反対する」ということでした。
それによって、私の視野を広げようとしてくれていたのです。
この気づきをその経営者の方に話したところ。
「その通り。
ただそれだけでなく、もう一つ確認していることがある。
反対されてもやりたいと思う“決意を持っているか”ということ。」
なるほど。
ここでも、視野を広げさせてもらいました。
あ、冒頭の言葉は藤森工業の布山社長のお話でした。