羽生選手や葛西選手のメダルに沸くソチ五輪。
遡ること大会5日目。
多くの方の期待を受けながらも、惜しくも表彰台を逃したのが、女子スキージャンプの高梨沙羅選手でした。
風の影響。
ジャンプ台の構造。
金メダルへプレッシャー。
様々な要素があったでしょうが、それも含めてオリンピック。
「またこのオリンピックに戻ってこられるよう、もっともっとレベルアップしていきたいと思います」
そう言葉を残した高梨選手は、まだ17歳。
これからの躍進が楽しみな選手です。
そんな高梨選手がよく口にしていたのが、「先輩の方々のおかげで」という言葉。
「今の自分があるのも、今まで道を切り開いてくれた、先輩方、関係者の方達のお陰だと思います。
女子ジャンプの先輩方、今まで支えて下さった方々のためにも最高のジャンプをしたいと思います」と。
まだ歴史の浅い女子のスキージャンプ。
日本ではもちろん、ジャンプ女子が五輪の正式種目に採用されたのも2011年のことです。
先輩の選手たちがどのように競技の基盤を築いてきてくれたかを知っているからこその言葉です。
この言葉から私が感じたことは2つ。
1つは自分自身も今の環境に感謝すべきことがたくさんあるということ。
仕事に関しても、家庭に関しても。
今自分が歩んできた道が、決して自分一人でりだけで築いてきたものではないということを思い返させてくれました。
もう1つは結果を残せる人というのは、人間的にも魅力的であるということです。
「努力を重ねられる人というのは…」とも言い換えることができるかもしれません。
長年女子スキージャンプを支えてきた、山田いずみ氏がコーチということも大きな要因でしょう。
企業内教育においても、すぐに使えるスキル・知識系の教育だけでなく、一人の人間としてどうあるべきかという視点で育てることが重要です。
「一人間として」という視点が一流の選手を育て、そんな選手だからこそ、人に感動と活力を与えることができます。