部下のモチベーションを上げるということが、昨今のマネジメントの課題の1つになっています。
答えがあるものではありませんが、モチベーションという目に見えないものが頭の中で肥大化し、そのためのマネジメント施策も「大それたもの」と思われがちのような気がします。
「決起集会を行う」「評価制度を見直す」「記念日を祝う」など組織として取り組むようなことがあるでしょう。
その一方で、部下に心理的な影響を与えるのは、意外とささやかなことだったりします。
弊社では期末であった3月31日に、社長が社員全員と面談を行いました。
もちろん私も面談を受ける側でした。
その内容は、今期の労いと来期も頑張ろうというメッセージでした。
時間にしてわずか2,3分。
面談とは言えないほどの短い時間でしたが、私自身、来期に向けて非常に前向きな気持ちになれました。
また、期が変わると言っても、異動や昇進がなければ業務が大幅に変わることはないでしょう。
しかし、せっかくの節目で何も変わらないことはもったいないことです。
あくまで個人的な感覚ですが、先ほどの面談の2,3分のわずかな時間が、気を引き締め直す機会になりました。
社長面談と言うのは、弊社のように規模の小さい企業だからできることですが、普段業務をともにしている上司からの言葉であっても、部下の気持ちへの影響は大きいものでしょう。
マネジメントは経営と同じで“てこの原理”。
たとえ小さな声かけであっても、部下の行動は大きく変わります。
先ほどの面談にしても、部下の人数が20名いようとも、2,3分であれば1時間で終わります。
もちろん、些細な一言が部下の意欲を下げてしまうこともあります。
その点には留意しつつも、期の変わり目のこの機会に小さなプラスαのマネジメントを試みてはいかがでしょうか。
・自分から挨拶をしてみる
・帰り際には一言声をかける
・週に1回は必ず褒める
など、そんな上司の小さな変化が部下の大きな変化を生み出します。