就職活動本番が近づき、ブラック企業という言葉がマスコミに取り上げられることが多い。
ブラック企業の単純なイメージだっと、低賃金で長時間で働かせ、潰れちゃったらサヨウナラ。法律なんて何のその。
そんな企業のことだろうか。
でも、「サラリーマンは大変だ」と思いながら、「プロ」と言われる世界ではそれが当たり前のことではある。
(僕もサラリーマンです)
もちろん、プロ野球界もその筆頭となる世界だ。
特に、そんなイメージが強いのは『株式会社読売巨人軍』だろう。
若手選手にしてみたら、頑張って頑張って、身を粉にして頑張ってやっとチャンスが回ってきたと思ったら、FAで戦力獲得。
ドラ1かFA組、もしくは外国人にしかチャンスがないのかよと思ってしまう。
企業であれば、「管理職になれるのはみんな中途採用」。そんな感じだろうか。
巨人の中継ぎ投手陣かを見ていると、プロの厳しさを感じる。
例えば、福田聡志投手(30歳)。
福田投手と言えば、巨人が日本一だけでなく、アジアシリーズや交流戦優勝と完全優勝を決めた2012年の立役者のうちの一人。
鉄腕山口、カナダの豪腕マシソン、ヘロヘロ西村の陰に隠れてしまってはいるが、年間50試合も中継ぎとして登板し、8勝もあげているのだ。
そんな福田の名前を昨季はぱったりと聞かなくなってしまった。
数字で見比べるとその差は歴然。
2012年 50試合、8勝1敗、17H、防御率 1.61
2013年 17試合、1勝1敗、 0H、防御率 5.00
序盤は持病の腰痛で出遅れ、後半も右肘の調子が芳しくなく、10月には右肘関節クリーニング手術もした。
同じように2012年活躍した高木康成投手に至っては、昨季末で自由契約→育成選手となっている。
開幕から13試合連続無失点を記録し、40試合に登板した投手も、昨季は1試合のみの登板にとどまり、左肩関節唇の修復手術を受けることになったそうだ。
前年の登板過多がシーズンの成績に影響していないと言ったら嘘になるだろう。
だが、起用してもらっている以上はそんなことは言えない。いや考えていられない。
先述の通り、読売巨人軍という組織においては、チャンス自体が回っては来ないのだから。
(あ、福田も実は自由獲得枠なんだけどね)
その巨人の育成の星といえば、二人。
一人は山口鉄也、そしてもう一人は松本哲也だろうか。
しかし、ファンからの人気の厚い松本哲也も、大き一発が打てないことと怪我に悩ませれることが多いことから、今後の去就はわからない。
一方の山口鉄也。
決め球がないことなどから、アンチ巨人からはあまり評価がたかくないようだが、「6年連続60試合登板」ってすごくない?
しかも通算7年で469.1回を投げて防御率1.90という安定感。
あ、ちなみに上野由岐子は、通算13年間で1477.2回を投げて防御率0.53。
鉄腕・山口の倍の年で3倍のイニングを投げてのこの数字。
これに加えて、2008年には北京五輪で3試合連続等版とかやっちゃってますから、もう怪物ですね。
愛称が「うえぴー」って、ちょっと似合わないね。
おっと、話がそれました。
なんにせよ、いい選手の条件は体が強いこと。
草野球も長く続けて、楽しんでいきたいですね。
もう一つ。
人生どんな展開になるかわからない。
福田と山口の二人、実は年齢が同じで入団年も一緒なんです。
○福田聡志(83年9月12日生 30歳)
東北福祉大学から05年に希望入団枠で巨人入団
現在の年俸:3,100万円
○山口哲也(83年11月11日生 30歳)
米国でシングルAにすら入れず、05年に希望入団枠で巨人入団
現在の年俸:3億2,000万円
本人たちの予想外かもしれないが、一番の予想外はスカウト陣でしょうね。
野球はツーアウトから。
人生もどう転ぶかわからない。