日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

聴くことから始まるコミュニケーション

明日は某企業で管理職研修を実施してきます。

これまで、管理職研修といった事は一切やっていなかった企業なのですが、管理職の方にメンバーの主体的な行動を引き出すリーダーとなって欲しいというご要望がありました。

今回の研修はその第1弾として、自己の役割認識とコミュニケーションについて学んでいきます。

明日話す予定の「コミュニケーション基礎」の部分の内容を、少しだけご紹介いたしますね。


■聴くことから始まるコミュニケーション

コミュニケーションは必ず双方向で、キャッチボールに似ています。
こちらがボールを投げても相手が受け取ってくれなければ、投げる気にならないでしょう。
そして、自分のボールばかりを投げてくる相手とはキャッチボールをしたくない、ということです。

 


人は、自分のメッセージを受け取ってくれる相手のメッセージには耳を傾けても、自分の意見を全く聴いてくれない人の意見は聴きたく
ないものです。
ですから、相手のボール(メッセージ)を受けようとする、話をより多く聴くということが、よいコミュニケーションのスタートなのです。

つまり、会話においては、まずは「聴くこと」が大事なのです。
「聴くこと」は相手を理解することでもあり、それができれば自然とコミュニケーションの質は高くなります。


コミュニケーションで「聴く」ことが重要な理由をもう少し触れると、その理由は、大きく分けて3つあります。


1.さまざまな情報が入手できる 

人は、自分の話をしたいと思っているものです。
一般的に、「誰かに話をする」ということに関して、次のような法則があります。

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●人は、自分の話を聴いてくれる人には、他の人よりもたくさんのことを話す。
●人は、自分を特別に受け入れてくれる人には、特別な情報を提供したくなる。
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「よい聴き手」になることができると、それだけで、他の人よりも情報量が多くなるのです。
もちろん、単に情報量が多くなるだけではなく、情報の質も高まり、他の人には得られない情報が入る可能性も高くなります。


2.相手の存在を認め、大切にしていることが伝わる 

相手の話を聴くことは、相手に注目し、理解を示すことに他なりません。
それは、「私はあなたを認めます。あなたの話に集中していますよ」と肯定的に受け入れることを意味しています。

聞き手が相手に集中してじっくりと話を聴く姿勢を示すと、相手は安心し、自尊心を保つことができます。
逆に、話を聴いてくれていない態度が相手に伝わると、傷ついたり、不安になったりします。


3.さらに良好な人間関係を築ける 

「この人は話を聴いてくれる」「私のことを認めてくれてうれしい」など、相手は話を聴いてくれる人に、好意・好感を持ちます。
こうして、相手との関係は安定していくのです。
また、相互に聴き合えば、お互いの理解が進みますので良好な人間関係が築けるようになります。

 

文面がちょっと堅くなってしまいました。
もちろん明日の研修では、このような一方的な講義を延々通津ける気はありませんよ。

ワールドカフェ、インタビューロールプレイ、リフレクティング・チームにケーススタディなど様々な手法を用いて、リーダーシップやコミュニケー
ションについて学んでいきます。

その他にも、飽きさせない仕掛けをたくさん盛り込んでいくことで、受講生の主体性を引き出し、学びの質を深めます。


そんなこと考えていると、今から研修が楽しみになってきました。
その成果報告はまた今度。