「一度や二度逃げることは悪いことではない。
だが逃げ続けることは罪であり、
逃げたことを無かったとすることは恥である」
卒業生に贈った、どこかの教授の言葉らしいですが、痛い。
いたい、イタイ、痛い。
どこの誰かはわかりませんが、ずいぶんと胸や背中に突き刺さる言葉を生み出してくれましたね。
経歴詐称で叩かれている人がいますけど、こういう言葉を見ると、自分も同じだなって思ってしまいます。
経歴って、今までに経てきた学業・仕事・地位をさすように思われますけど、字を見ると「経てきた歴史」。
人生の様々な事柄にどう関わってきたか、関わってこなかったかってことも当てはまりますよね。
大抵の人は、自分の経歴を整理するのって、就職・転職のときだと思うのですが、面接で聞かれることも、そっちの方が多いですしね。
この教授の言葉で特に刺さるのは、「逃げたことを無かったとする」という部分。
本当に人間って危ういんです。
この「逃げたことを無かったとする」っていうことがあるにもかかわらず、無かったことにしているから、同じことをしてしまう。
結果的に、気づかないうちに「逃げ続ける」ことがあるから。
野球賭博や薬の話もそう。
一回やったときの後悔を無かったことにしてしまっているんじゃないかなと思います。
他にも、見えなかった、聞こえなかったことにしまっていることが、誰しもあるのではないでしょうか。
この教授の言葉に全部乗っかり、「一度や二度逃げることは悪いことではない」という言葉に救われたいと思います。
そして同時に、逃げ続けることがないように、無かったことにせずに、自分自身を直視していきたいと。
「一度や二度逃げることは悪いことではない。
だが逃げ続けることは罪であり、
逃げたことを無かったとすることは恥である」
卒業、そして入学・入社。
心機一転するにはベストな時期だけど、心機一転は無かったことにすることではない。