日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

たった1枚で戦略俯瞰

全社方針や戦略の資料。

部門の責任者が担当分野の叩き台を作成し、集約してみると50ページ100ページといった、重厚感のある資料になることがしばしば。

練りに練られたものであり、さらにそこから、方針や戦略に対して議論が重ねられることでしょう。

こういった議論、その中身は非常に濃く、重要なものに思えます。

 

しかし実際には、あまり新しい意見が出てこずに、「なんとなく話した」という感覚で終わってしまうことが多いのではないでしょうか。

 

その原因を、厳しく言及すると

 

・全社視点がなく、自分の担当分野以外に言及しない(理解していない)

・自分の担当分野でさえも、他部門にどのような影響があるのか実は理解していない

 

というものが考えられますが、それを助長しているのが「重厚感のある資料」です。

50ページ100ページ見ていても、全体のつながりが分からなければ、内容も理解しにくいことがあるんですね。

 

そこで、私たちが経営会議等をファシリテートするときに、よく作成するのが、

1枚戦略書です。

 

ちょっと中身は見せられないのですが、この写真わかりますか?

例の「50ページ100ページからなる重厚感のある資料」を1枚にまとめ、模造紙大に拡大したものです。

IMG_0985加工

 

これを見て、グループで、そして全体で今後全社的に何をしていくか、何を辞めるかを話し合ってもらいます。

 

大事なのは1枚にすること。

1枚にすることで、重要な点のみにフォーカスでき、さらに全体を俯瞰できます

 

この全体俯瞰が非常に重要で、これによって個々の戦略のつながりを理解でき、さらに関心の弱かった部分にも目を向けるようになります。

「個々の戦略のつながりを理解でき」というのは、それぞれの部門の前者の中での位置づけが理解できるわけで、結果としてミッションの明確化にもつながるんですね。

 

そして、「1枚にまとめる」という過程自体が最も重要です。

1枚にまとめようとするとまとまらない。

もし、そうであれば、部分最適の集まりに過ぎない戦略であることがわかります。