中学受験のシーズンもやっと一息つくころでしょうか。
本人達以上に、親御さん達の方が気持ちが高ぶってしまう時期だったことでしょう。
タイトルは学習塾を展開する日能研のキャッチフレーズです。
電車の中吊り広告などでおなじみのあれです。
1つ前の広告になるのですが、下記のようなビンゴの問題がありました。
このビンゴの問題は、頭の中で考えた論理だけでなく、実際に手を動かすことで最善の答えと思えるものが見えてくるのではないでしょうか。
つり革広告の問題は実際に出された中学入試問題から抜粋したものですが、数ある問題の中で、日能研としてもしっかりと意図を持って選定している問題なのです。
今回の問題の選定理由は下記になります。
子どもたちは、実際の社会の中で、これが正解であるという手ごたえが得にくい問題に多々出会うでしょう。
そんなとき、問題の構造を見抜き、最善または完全で疑う余地のない推論をする力は、これからの時代を生きていく子どもたちにぜひ身に付けてほしい力であるといえるでしょう。
中学受験のために子どもたちは、多くのことを学び、ときには多くの暗記が求められるでしょう。
しかし、中には今回の問題のように「公式なんてない、手と頭を動かして初めて答えがわかってくる」ような問題にも直面します。
中学受験の話から入りましたが、このようなことは社会人でも同じ、むしろ社会人の方が多く直面することではないでしょうか。
正しいと言い切れる答えなどなく、それを導き出すための方程式などもない。
じっくりと考えてから動き出すのでは遅く、考えながら動くことが求められる。
しかし、実際に経営者の方と話をしていると、「やる前に、できない理由だけを考え
てくる」というお声も良く伺います。
「マジ無理世代」という言葉がでてきたように、今では若手の社員の方の方が、頭で考えたことだけで、判断してしまっている傾向があるのかもしれません。
このようなことは自分の適性に関しても同じことかもしれません。少しの経験や情報だけで、「この仕事は自分には合っていない」と判断してしまうことが離職率が高くなっている一つの背景といえるのではないでしょうか。
私達が実施する新入社員研修でのメッセージの一つに
「来た球はすべて打つ」
というものがあります。
最初のうちは、なかなかやりがいを感じられるなれる仕事が回ってくるわけではありません。
自分が何に向いているか、向いていないかなど、新入社員はまだ見極められるわけがないのです。
マナーやスキルはもちろん重要ですが、自分の枠に凝り固まらずに、何にでも興味を持ち、幅を広げる基本姿勢を身につけることが、新入社員にとって、最も大切なことではないでしょうか。