日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

渋谷スクランブル交差点でのリーダーシップ

 

6月4日 サッカー日本代表が5大会連続のW杯出場を決めました。

おめでとう!!

W杯出場


日本列島各地でサポーターが熱狂する中、渋谷では、同駅前のスクランブル交差点で混乱を回避するため警察による異例の“封鎖”措置が取られたということも中がニュースでも取り上げられていましたね。

しかし、この時、およそ警察の取り締まりとは思えない誘導がスピーカーから流れていたことを知っていましたか?



「このマイクを持ったお巡りさんも、みなさんと気持ちは同じです!」

「お巡りさんからイエローカードをもらう前に歩道に上がってください!」

 

「いいですか、みなさんはチームメイトです!

チームメイトの言うことを聞いてください!

お巡りさんだって、こんないい日に怒りたくありません!」

 

「お互い気持ちよく今日という日をお祝いできるように、ルールとマナーを守りましょう!」

 

「さあ、間もなく青になります!フライングは禁止です!」

 

「日本代表のユニホームを着ている皆さんは12番目の選手です。

日本代表はルールとマナーを守ることで知られています。

お巡りさんもこんな良き日に怒りたくはありません。

チームワークをお願いします。駅の方向へ進んで下さい」



気の利いた言葉のたびに、サポーター集団からは「お~~」という歓声も。

あまりに巧みなマイクパフォーマンスから、この警察官は「DJポリス」と呼ばれています。

DJポリス


結果、渋谷のスクランブル交差点はどうなったか?

 

正直、成果は見られず。。。

 

日本代表の劇的なW杯出場決定に、若者の街・渋谷は“無法地帯”と化してしまいました。

サポーターは信号横断時にハイタッチを繰り返し、規制区域内のセンター街でも太鼓の音に若者が集まり機動隊員に連れて行かれる人も出てしまいました。


この警察官の行動は無駄といえば無駄かもしれません。
(むしろ、サポーター集団の関心を引き、足を止めてしまったかもしれません)

しかし、この警察官の姿勢には見習うべきことがあります

この警察官が他の警察官との違いは考え方にあると思います。
「封鎖しろ」「取り締まれ」という上からの命令に対し、

「どうしたらスムーズに前に進んでくれるだろうか」

「どうしたら気持ちよく誘導に従ってくれるだろうか」


という考え方をした結果があのような声掛けにつながったのだと思います。


「なぜ、できないか」という問題を掘り下げるのではなく、「どうしたら、できるか」という、いわゆるソリューション・フォーカス(解決志向)によるアプローチです。


この警察官の方が、ソリューション・フォーカスという言葉を知っていたかどうかはわかりませんが、サポーターの気持ちを考えた上での言動、そしてユーモアある表現は、非常に優れたリーダーシップであると感じます。