今日はある企業で理念構築ワークショップを行なってきました。
社員一人ひとりが、その過程の中で自分の想いを共有し、忘れていたものを思い出し、そして目指すものが明らかになっていく。
そして、改めて自分達の仕事の価値に気づく。
この気づき・過程がこそが、形となった理念以上に大事なのではないかと感じました。
この理念構築ワークショップを進めている中で、社会人1年目で上司からもらった話を思い出しました。
有名な「石工の話」の話なのですが、それに基づくコメントが印象的で、今でも、メモに残している言葉です。
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仕事への取り組み姿勢、いわゆる視点の高さという点に
関して、有名な話があるので、ちょっと紹介。
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ある人が森を歩いていると、レンガを積んでいる人がいた。
その人に「何をやっているんですか?」と尋ねたところ、
「見ての通りレンガを積んでいるんだよ」と言った。
そのまままた歩いていくと、またレンガを積んでいる人がいた。
同様に「何をやっているんですか?」と尋ねたところ、
「柱を作っているんです。」と言った。
さらにそのまま歩いていくと、またまたレンガを積んでいる人
がいた。
同じく「何をやっているんですか?」と尋ねたところ、
「ここに洋風のお城を作っていて、私はその中でも柱を担当して
いるので、今そのための土台を作っているんです。」と言った。
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これだけだとなんのこっちゃ、と思う人もいるかもしれない。
この3人、つまるところ森の中でレンガを積んでいるのである。
ただ視点や仕事への関わり方に大きな違いがある。
①単にレンガを積めと言われて積んでいるだけの人
②柱を作るからレンガを積めと言われて積んでいる人
③洋風のお城を建てるから、その中で柱を担当するように
言われ、積んでいる人
どの人が最も優れた「柱」を作ると思うだろうか?
そして皆はどういう働き方をしたいだろうか。
レンガを積んでいるのではなく、お城を作ってるという自覚と
責任感。そしてその中での自分の役割を明確に認識して
取り組んでいる人。
皆はこんな働き方をしているだろうか。
会社の責任もあるが、個々人でできることもたくさんあるように
思う。
みんながどんなお城をいつまでに作るという目的を共有し、
その中で明確な役割分担ができ、責任とプライドを持って
取り組んでいる、そんな会社はさぞや魅力的な会社だと思う。
そして、業績も堅調だろう。
千人になっても、1万人になってもそんな会社でありたいと強く思う。
めちゃめちゃ難しそうだが やりがいはあるだろう。
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