先日ある企業の新人事制度の社員発表会に同席してきました。
その説明に関しては社長自ら壇上に立って行なっていただいたのですが、改訂内容だけでなく、その背景やご自身の想いまでも語っていただきました。
社長の手元には自作の説明用資料が打ち出され、されにそこに手書きでト書きがいくつも書かれていました。
まさに「想いが溢れている」と感じました。
ここまで強い想いを持った社長とともに一つの人事制度を作ることができたことが、非常に嬉しく感じた瞬間でした。
社長の想いがこの1時間で社員に全てが伝わったとは言い切れないことも事実です。
(この企業では、今後毎週少人数での制度説明会を実施予定)
しかし、その想いがなければ、社員を動かすことはできません。
下記は、『日経トップリーダー』に掲載されていた記事の抜粋です。
【自分で考えて動く社員を育てる10カ条】
1.社員がやる気を出すかどうかは社長にかかっている
2.社員が動く前に、まず社長が動く
3.経営理念や仕事に対する考え方を繰り返し伝える
4.社内情報を隠さず、社員と積極的に共有する
5.経営判断のプロセスを示し、社員に「社長目線」を植え付ける
6.多少の不安があっても、仕事を任せる
7.考え始めた社員に気付いたら、積極的に褒める
8.社員の自発性を重視し、うまくいかなくともすぐに口出ししない
9.部門を横断するプロジェクトなどで社内を刺激する
10.意欲の高い社員を生かし、他の社員を巻き込む。
人事制度は仕組みの1つであり、その活用も手段にすぎません。
しかし、そこには必ず経営の意志や想いが込められているものです。
人事制度説明会は改定内容だけでなく、その部分を伝えることが重要です。
その意志や想いを評価者も被評価者も理解することで、適切な運用が促進されるのです。