日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

コーチングの落とし穴

 

 

管理職の必須マネジメントスキルとして、よくコーチンが取り上げられます。

私も管理職研修の中でコーチングのプログラムを設計することは、少なくありません。

 

答えを伝えるのではなく、考えさせる、考えを引き出すことで、部下の自律性を育むコミュニケーション。

この、コーチングによって部下の考えを引き出そうとすることは、すばらしいことです。

 

でも、時にそれが目的になってしまい、引き出すことに固執しすぎていることがあるように感じられます。

コーチングに固執してしまうことで、次のような弊害もあることを頭に入れておくことが重要です。

・部下の中にある答えに依存してしまうため、本人のやる気と経験次第で、上司の求める答えが出てこない。

・そんな中で、上司は目線をあげようと資するあまり、誘導尋問になってしまい、やらされ感が生まれる

・上記の結果として上司部下ともに、期待した答えが出てこないことで、ストレスを感じるコミュニケーションになってしまう。

 

最終的に上司の満足する答えにたどり着いたとしても、部下からすると、「それなら初めから言ってくれよ」と心の中で思う結果になってしまう。

コーチングは一手法であって、絶対的な武器でもなければ、引き出すことは目的でもありません。

相手のレベルや業務の状況に応じては、伝える、教えるといったことも必要であることは当然であるし、時には叱るということも管理職の役割です。

 

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