ある企業での管理職研修での話。
研修の最後に、人事部長の方がこんな言葉で締められました。
「管理職が率先垂範していく」ということはよく聞く話だろう。
では、人材育成においての率先垂範とは何を率先することだろうか。
それは“自分自身が変わる”こと。
上司が変わろうとする姿を見て、部下も自分も変わらなくては、成長しなくてはと思うようになる。」
この言葉を聞いて、強く共感しました。
この言葉を聞いて、強く反省もしました。
「その通りだ」と思いつつも、「自分は変わることを率先していない」という反省の念の方が強くありました。
業務を率先垂範している管理職は多くいるかもしれません。
しかし、「変わる」ということに関しては率先垂範できているでしょうか。
自分にできることを率先垂範するだけでは、部下の心に響くものは少ない。
「自分のスタイルを押し付けているだけだ」
「そのやり方はもう古い」
「あの人だからできることだ」
と思われてしまうかもしれません。
何よりも、部下の変化を促すものは、できないことでもチャレンジしようとする姿、現状の業務・自分自身に満足することなく、飽くなき変化・成長を望む上司の姿ではないでしょうか。
それは、小さなことでもいいのです。
昨今では、日常の反復業務やルール通りの管理に長けた「マネジャー」ではなく、変革を実行する「リーダー」の存在が求められているが、組織 を変えるにせよ、人を変えるにせよ、まずは自分自身が変わろうとする 姿勢を持つことが重要です。
そのことに改めて気づかせてくれたある企業の人事部長の言葉でした。
ある人々は、昔を振り返って、失った魔法の世界を懐かしむ。
ある人々は、喜んで、混沌とした過去にさよならを告げる。
ある人々は、あらゆる勇気をかき集めて、未来に臨む。
ある人々は、変化の可能性に胸を躍らせる。
そしてある人々は、石のように座りこんで、どちらの道も見ようとはしない。
マリオン・ウッドマン