「一生懸命なんだけど、話していることがよくわからない」
「声は大きいんだけど、あの人の話はどうも響かない」
そんなことを感じることはありませんか?
もしくは、「あ、それ自分のことだ」ということはありませんか?
ビジネスにおいて「伝える力」は非常に重要です。
最近では、どのような職種でもプレゼンテーション能力を求められますし、報・連・相、などわかりやすく伝えることが求められるコミュニケーションは日常茶飯事です。
「話す」という行為は毎日行っていることですが、「伝わる」という視点に立つと、なかなか物足りないことが多いもの。
「複雑な内容を簡潔に伝えることが難しい」といった声は若手社員からは多く聞きますが、その課題認識・不安は若手社員に限らないというのが実際のところでしょう。
しかし、その育成・学習の必要性は重々感じながらも、「まぁそれでも大きな問題にはなっていないし」と後回しになっていることが多いようです。
弊社でも「“伝える力”徹底講座」と題して、プレゼンテーションや会議での報告など様々なビジネスシーンで活用できる「伝える力」を身につける研修を実施しています。
先日も入社1,2年目の方を対象に、ある企業様で実施してきました。その研修の特徴は次の3つになります。
① 話の内容 と 話し方(表現)の2つの面からのアプローチ
② 学び → 実践 → フィードバック のサイクルを繰り返し、“わかる”から“できる”
③ 「7つのポイント」と「Good & More」の視点で互いに学び合う場づくり
講師から一人ひとりへのフィードバックはもちろん行います。
しかし、同時に受講生同士のフィードバックも重視しています。
多くの視点からのフィードバックは見えていない自分に気づくことができる機会になりますし、相手にアドバイスすること事態が自分自身への意識付け にもなり、これこそが最大の学びでもあるのです。(オートクライン)
そのときの受講生の声をいくつかご紹介します。
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・全体でのプレゼンテーションは緊張しましたが、ポイントを意識するだけで
今までとかなり変わりました。
・グループでのプレゼンでは意識する点を事前に確認でき、またフィードバック
によって人からどう見られているかがわかったので、その後のプレゼンテー
ションで活かすことができました。
・他人の発表を評価することで、聞き手がわかりやすい発表とはどんな発表かを
意識することができました。
・自分は思っているよりも声が小さく、ごにょごにょ、フラフラしながら話して
いることが分かった。
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このような学びの場は、若手のうちから提供していくことをオススメします。
年齢や階層が上がるにつれ、プレゼンテーションや複雑な内容を伝える機会というのが増えるとは思いますが、そのときになって学ぶようでは、自分の型が でき上がってしまっていたり、苦手意識を持ってしまっていたりすることが多いためです。
反面、早いうちからそのポイントだけでも学んでおくだけで、意識の仕方が違いますし、何よりもそれを試してみたいと自分からその実践の場を多く求めるようになります。
これらはロジカルシンキングや発想法、マーケティング視点などのフレームワークに関しても同じように言えます。
「今何ができてほしいか」という視点はもちろん重要ですが、「将来どんな役割・活躍を期待しているか」といった視点をもとに育成必要点を把握していくことも非常に重要と言えます。