日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

部下は模倣する

思いのほか、部下は上司や先輩社員のことを見ています。

これは、本人に「見ている」という自覚がなくとも、です。

いつの間にか脳に刷り込まれているものです。

 

厄介なのは、模倣して欲しくないことほど、簡単に模倣されやすいということなんですね。

ダラダラした時間の使い方や、手抜きの方法、行き当たりばったりの仕事の進め方、そして部下を追い込むマネジメント方法など。

これは楽だったり、気持ちよかったりするものなので、脳に刷り込まれた後、現象化しやすいものなのです。

 

しかし、細かい仕事の手順や押さえておくべきポイントは、「背中で見せよう」「勝手に盗め」なんて思ってはダメです。

脳には刷り込まれていても、「面倒」というフィルターがアウトプットを妨げています。

しっかり言葉で伝えて、本人が理解したかを確認しないと、「教えた」「初めて聞いた」の水掛け論になってしまいます。

 

 

一方で、姿勢のような言葉で表しにくいもの。

特に「勉強する姿勢を持て」「もっと成長してもらわないと」「自分を変えろ」。

これはいくら言葉で言ってもダメです。

と言うか押し付けては、逆に学ぶ姿勢を損なうだけです。

 

大事なのは、成長する姿勢を模倣させることです。

つまり、上司・先輩社員がいつまでも成長する姿勢を持つことです。

 

部下の成長が芳しくないという話。

もちろん、本人の学習メモリの問題もあるでしょうが、成長する必要性をあまり感じていないのかもしれません。

 

何だかんだ会社が現状維持にとどまっている。

職場では新しいことをやる事を嫌う。

上司は過去の事例・やり方を教えるだけで、自分が成長しようとする姿勢がない。

 

もちろん、過去の事例・やり方を教えることは上司の役割の1つです。

同時に、本人の成長意欲を高めるということも上司の役割です。

 

そして、本人の成長意欲を高めるために大切なのが、上司自身が成長する姿、自分の何かを変える姿勢を見せることです。

 

感覚値ですが、上の立場になるほど研修嫌いな人が多くいるような気がします。

経験からくる持論があるだけに、他の考え方を受け入れ難くもなっているでしょう。

年齢を重ねるごとに、新しい出会いが億劫になってくることもあるでしょう。

 

部下は、そういった現状維持の姿勢を見ています。

見習おうと思わなくとも、知らず知らずのうちに脳に刷り込んでいます。

 

部下が成長しない。

そう思ったとき、もしかしたら上司自身が現状にとどまっているフェーズにあるのかもしれません。

 

上司と部下