日記というか、ひとり言。

散歩をしていて、スポーツ見ていて、映画を見ていて、漫画を読んでいて思ったこと。

評価者の勘違い

世の中、勘違いは多いものです。

そして、多くの管理職の方が勘違いしていると感じることは、評価者としての役割です。



研修で「評価点の目線合わせをして欲しい」「評価スキルを教えて欲しい」という要望が多いですが、勘違いしているなと感じる瞬間です。



評価者の役割は、誰がA評価で、誰がB評価かを判断することではありません。

部下が「高い評価に値する成果を生み出そう」と思うように働きかけることにあります

つまり、評価者として意識すべきことは部下一人ひとりの成長やエネルギーの向上であり、その先に業績の向上があるのです。

そして、評価制度は単なる処遇決定のためだけのものではなく、目標達成支援・成長支援のツールなのです。



ここで言うエネルギーとは、やる気や意欲と言い換えられるものです。

もちろん、エネルギーの向上といっても、甘めに高い評価をつけましょうといっているのではありません。

たとえ低い評価だとしても、評価者である上司の働きかけや伝え方でエネルギーを高めることはできます。



・低い評価だとしても、できていることはしっかりと伝える
(「できて当たり前」とは思わない)

・評価には表れていない職場への貢献度を伝える

・長期視点を持っての期待(将来への期待)を伝える

・評価者が支援者としての姿勢を持つ

・本人の考えをしっかりと聞く



など。

ここで挙げたことは、すべて面談時の評価者の姿勢ですが、期中の部下への働きかけも重要です。

日常のタイムリーな叱咤激励が評価の納得度を高め、さらには「見てくれている」という信頼感にもつながります。



もっと言うと、どれだけ評価結果が妥当なものであっても、上司・部下間にこの「見てくれている」という信頼感がなければ、評価結果への納得感は生まれないでしょう。

それがどれだけ高い評価だとしても。



納得感を生むことが目的ではないので、そこだけに囚われる必要はありません。

しかし、部下のエネルギーを高める過程で重要な要素であることは間違いありません。



評価者は育成者であり、支援者であり、部下の代弁者でもあります。

評価スキルや目線合わせにを求める前に、評価者としての自らの姿勢を考えることが大切なことです。


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