先日、『宇宙戦艦ヤマト』実写版である、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』をDVDで観ました。
木村拓哉、黒木メイサ、柳場敏郎、山崎努など、豪華キャストによる名作の実写化ということで話題になった作品です。
『スターシップトゥルーパーズ』と『インディペンデンスデイ』。
そして、『アルマゲドン』といった3作品のクライマックスを一度に楽しめるような内容で、ある意味で「オトク」な映画だと思います。
ストーリーはいたってシンプルで、わかりやいものではありますがですが、登場人物それぞれが、自分の決断とその責任の重さとの葛藤に悩む、そんな場面が多く見られる物語です。
その中でも、沖田艦長(山崎努)が、艦長代理を担う古代進(木村拓哉)に伝えたメッセージが非常に印象的でした。
「結果は悔やむためにあるものではない。
我々がすべきことは、過ぎ去った過去にではなく、今この瞬間にある」
リーダー自身、全ての判断が正しいと思って下せているわけではない。
「正しいと思える決断にしていこう」という決意が半分かもしれない。
そして、過去の決断に後悔や迷いを感じていることも少なくないだろう。
それでもリーダーは自分の目指すビジョンに向けて、周囲をと自分自身を前進させていかなければならない。
後悔や迷いは多くある。
しかし、にもかかわらず自己の信念と仲間を信じて歩みを止めないリーダーの姿勢が、周囲の熱を喚起し、多くの協力者を惹きつけていく。
そして、迷いや後悔を抱えながらも進めるリーダーだからこそ、その人間性に周囲は惹かれていくのではないだろうか。
そんな人間だからこそ、いま周囲にいる人のことを気にしながら、今を後悔しないように行動することができるのだから。
過去を振り返りながらも、過去を引きずらない。
未来を見ながらも、今を生きる。
様々なスキルうんぬんよりも、そんな姿勢がリーダーにとって大事なものかもしれない。