相変わらず、ソフトバンク優位の評価が高いパ・リーグ。
(『ガッツリプロ野球』vol.14より)
ソフトバンクに勝とうと思ったら、もう金に糸目をつけず、世界から運動能力の高い選手を連れてくるしかいない!
と、お思って始めたスカウト活動。
だ、大苦戦。。。
もう今年の移籍先はみんな決まっているし、木村昇吾も決まっちゃったし。
あ、それじゃ、全然ワールドワイドじゃないじゃん。
もう人類じゃなくてもいいよ!
ということで今回、「お金に糸目をつけなかったら」と仮定して、虫さんでドリームチームを作ってみました。
≪スタメン≫
① リオック(三)
② アシダカグモ(一)
③ オニヤンマ(中)
④ ヘラクレスオオカブト(指)
⑤ オオムラサキ(二)
⑥ オオエンマハンミョウ(遊)
⑦ ショウリョウバッタ♀(左)
⑧ オオベッコウバチ(右)
⑨ スマトラオオヒララタクワガタ(捕)
先発投手 ゴキブリ
優秀なスカウト担当からの報告と現地調査の結果、上記のような選出になりました。
以下、選抜理由と控え選手の発表です。
異論、反論受け付けます。
① リオック(三)
世界最強の呼び声も高い、驚異的な攻撃力を持つ巨大なコオロギ。
とりわけ運動能力的も高く、トリプルスリーを狙える逸材。
ただし、その攻撃性によって、ときにはチームベースベールを忘れてしまうことも想定される。
正直、サインが出しにくい。。。
ここは漫画『ラストイニング』の鳩ヶ谷監督の知恵を拝借し、0番バッターとして位置付け、好き勝手やらせることで、攻撃性を十分に活かしていきたい。
自分より大きな体の相手にも臆さない性格は、ホットコーナーと呼ばれるサード向き。
② アシダカグモ(一)
2番バッターとして、8本の手足を活かした器用さを活かす。
一方で、「ゴキブリハンター」の異名を持つ捕獲力・スピードは、0番バッターが倒れたあとの1番バッターの役割も期待できる。
獲物の捕獲方法が「待ち」の戦法であるため、待球作戦もできる。出塁率は一番高くなるのではないか。
ただし、その「待ち」の戦い方を続けてきたせいか、体力はない。
そのため、動きの一番少ないファーストに配置。
しかし、8本の手足と8つの眼、そして風を捉える体毛、高い捕球力見せてくれることが期待できる。
③ オニヤンマ(中)
スズメバチをも捉える、パワー・スピードはリオックに並び、トリプルスリー候補。
本来、盗塁を期待される打者の次にホームランバッターを置くのはデメリットがある。
盗塁を気にし、打者が勝負に専念しにくくなる面もあるからだ。
プロ野球でも、オールスターなどでそのような歯がゆさを感じることがあるだろう。
(もちろん、バッターがストレート系に絞れるというメリットもあるが)
その面で行くと、トンボの旋回力は大きな武器。
盗塁を仕掛けたタイミングで、打球が上がってもすぐに戻ることができるのだ。
まさに、究極の3番バッターと言える。
さらに、複眼による動体視力、4枚の羽による急発進のできるその機動力はゴールデングラブ賞も狙える守備力を持つ。
ここは広い守備範囲が求められる、センターを任せたい。
リオックとは違い、日本生活が長いため「和」を重んじる性格である(と想像)できるため、チームの中心となることも期待する。
ただ、きれいな空気、川で生息するため、東京ドーム・神宮での試合では力を発揮できない可能性も。
④ ヘラクレスオオカブト(DH)
言わずと知れた世界最大のカブトムシ。
力強さと角による攻撃は強力で、ホームランバッターとしての才覚は文句なし。
ただし、動きの鈍さは否定できないため、指名打者として力を存分に発揮して欲しい。
一方で、実力もさることながら、すごいのはその人気。
あのモンキー・D・ルフィでさえも虜にするその魅力は、グッズ販売にも貢献し、球団としても手放せない選手の一人。
イメージ的には、イケメンの中村剛也。。。
・・・イメージできんわ。
⑤ オオムラサキ(二)
球団運営を考えると、一人は女性ファンを掴める選手が欲しいというのが本音のところ。
人気がある一方で、野球の実力は未知数。。。
ただ、ヒラリとかわす能力が高いようで、被死球がこれまで0という驚異的なデータも。
一方で、飛ぶ速度は速いが、羽音がうるさいので盗塁には不向き。
実力が未知数にも関わらず、チームの主軸に座る理由は、そのプライドのため。
スズメバチなど他の昆虫を羽で蹴散らしながら樹液を吸う姿を見かけるほど、餌場での生態は勇ましいという。
さらに、日本の国蝶であることも称え、この位置に。
家柄の良さ、甘いマスクなどから、元阪神の真弓明信のような存在になってくれたら嬉しい。
⑥ オオエンマハンミョウ(遊)
昆虫界最速とも呼ばれるハンミョウ。
その中でも防御力、攻撃力、俊敏性、全てにおいて最強レベルの強力なオオエンマハンミョウをアフリカから連れて来た。
「タイガービートル」の名を持つ獰猛さはあるが、日本ではペット用に販売され、意外と使い勝手の良い選手。
甲虫であり、その“硬さ”は守備の“堅さ”も期待させてくれる、そのプレースタイルは、全盛期の松井稼頭央を彷彿とさせる。
⑦ ショウリョウバッタ♀(左)
レフトには脚力重視でバッタを。
スタンドへのホームラン性の当たりを全てアウトにすることを期待したい。
バッタ界最強のサバクトビバッタを獲得しようかと思ったが、毎日自分の体重と同じ量の緑の植物を食べるとのことで、甲子園などの綺麗な天然芝への被害が心配となり却下。
トノサマバッタは名前的にプライドが高く、「エースで四番じゃなきゃ、やらないよ」と断られて断念。
比較的体長も大きく、脚力とともに羽を使ってのダブルジャンプができる、ショウリョウバッタのメスを配置。(オスは小さい)
鋭角な頭にフィットするヘルメットは特注しなければならないが、シャープな形態は子供人気が高いだろう。
高身長で、アシダカグモが疲れた時や怪我をした時にはファーストを守らせることもできる。
⑧ オオベッコウバチ(右)
オオスズメバチとも迷ったが、世界最大のハチであるということで、この種を招聘。
「タランチュラホーク」という別名を持ち、鷹のようにばっさり急降下して狩ることが得意。
この能力が何に使えるかわからないが、とりあえず“ライパチ”に。
バッタ・トンボ・ハチと機動力のある外野陣は、このチームの強さの象徴の一つ。
⑨スマトラオオヒラタクワガタ(捕)
甲虫ならではの防御力、クワガタの中でも最強クラスの大顎の強靭さ、ヒラタクワガタ特有の重心の低さ、これらを活かした戦闘は、クワガタはおろか昆虫最強レベル。
ただし食性が肉食ではないので、昆虫を積極的に襲うことはない。
このような温厚な性格と、重心の低さはキャッチャー向きであること間違いなし。
パワーもあるため、打順的にもう少し上でも良いのだが、一発のある9番バッターがいる打順は相手ピッチャーの脅威となることを考え、この位置に。
〇(先発投手)ゴキブリ
先発を任せられるのはコイツしかいなかった。
約3億年も昔から生きていた昆虫であり、その環境や気候に合わせて変化し生き続けおり、石鹸や革まで食べる雑食。
しかも何ヶ月も食べなくても元気に走り回ることができて、空気のない環境では45分くらいは生き延びるとも言われている…。
その対応力・生命力は、どんな球場でも高いクオリティスタートを見せてくれること間違いなし。
試合を作れる能力のある投手。
ただ、入団1,2年目の巨人菅野のように、実力があるのに人気がないことが残念。
「勝てば勝つほど、野次が飛ぶ」ダークヒーロー的なポジションで、球界を盛り上げてくれること期待する。
(生理的に受け付けず、調べていて気持ち悪くなったので、種類は何でもいい。)
以上がスターティングメンバー。
ここからは、層の厚いバックアップメンバーを紹介。
≪控え≫
〇中継ぎ:オオカレエダカマキリ
『草原の暗殺者』、カマキリ。
その中でも、『ドラゴンマンティス』とも呼ばれ、最大を誇るオオカレエダカマキリを選択。
長い手からクロスファイヤーで繰り出されるボールは、打ちにくいことこの上なし。
左右投げもできそうなので、多くの打者を翻弄するだろう。
決め球はスライダー。
中日・岩瀬タイプの投手となることが想起される。
『みなしごハッチ』世代からすると、最後の戦いの応援に駆けつけてくれたあの性格は先発よりも、中継ぎタイプということで異論は無いだろう。
(最後は死んでしまうので、クローザーは厳しいと推測。)
カマキリは他の昆虫と違い、身体をねじ曲げて振り返る動作ができるので、牽制球も得意。
ピンチの場面で、ランナーを釘付けにすることも強み。
〇抑え:ムツトゲイセキグモ
専門家でさえ「幻」と呼ぶ超貴重動物ムツトゲイセキグモ。
一本の糸を「投げ縄」のように回し、獲物をしとめる独特のハンティングから、「ナゲナワグモ」の異名を持つ。
投げる虫」と言ったらこの虫しかいないだろう。
『虫界の野球のパイオニア』『虫の世界の正岡子規』と言っても過言ではない。
他の虫より運動能力は劣るかもしれないが、虫たちが野球をするなら、彼を投手として招かないと失礼にあたる。
捕食スタイルが、クモならでわの“待ちの戦略”であるため、9回を投げきる体力はない。
抑えとして輝きを放って欲しい。
〇野手(内):パラポネラ
「やっと出たか」「なぜスタメンじゃないの?」と思う人もいるかもしれない。
ご存知、「最強の蟻」にして「最強の昆虫」。
小さいながらも、スタメンを狙える能力をもつことは言うまでもない。
だが、一発もある(毒針で刺す)その攻撃力は代打にとっておきたい。
また、そのユーティリティー性と蟻が持つ献身性から、内野全部を守れることが期待できるため、守備のバックアップとしてもベンチに置いておきたい。
〇野手(外):シオヤアブ
鋭いくち(口吻)で相手を一撃で倒してその体液を吸ってしまう圧倒的な攻撃力を持つ、典型的な肉食昆虫。
コガネムシなどを餌にしているが、スズメバチやヤンマなどを捕食することもある。
葉の上や石の上で相手が来るのを待って確認すると飛びたち相手の隙を見て一撃で倒す奇襲攻撃が得意で、流れを変えたい時に代打に送りたい。
らに時速140kmで正確に翔ぶ飛翔能力もあり、外野のバックアップとしても使える選手。
また、交尾したまま飛ぶ習性を持ち“やんちゃ”な面も持つ、シオヤアブ。
塩谷瞬とは全く関係ない。
〇代走:オオゲジ
全力で逃げるゴキブリにスピード勝負を挑み勝利する。
極限まで装甲を削ることでスピードに特化した、まさに走りのスペシャリスト。
「どんな時もヘッドスライディング」が信条の熱いプレイヤー。
≪サポーター≫
〇用具係:アシナガアリ自重の100倍の重さを持てるアリさんはこのポジションにぴったり。
前に出る役割ではないため、あまり危険じゃなさそうな種類をチョイス。
東山紀之のナレーションが似合う、2011年頃の入来祐作の横浜でのポジション。
〇マスコット:マンマルコガネ
とにかくかわいい。つば九郎の1000倍可愛い。
ただ、それだけ。
こうやってみてみると、スタメンだけでなく、ベンチ・バックアップメンバーも含めて魅力的、と自画自賛。
多少穴もありますが、そういう穴があるチームの方が人気も出るし、酒の席でのネタにもなるでしょう。
一番の心配は、チームワーク。
ちょっと肩がぶつかっただけで、ベンチ内で捕食が始まってしまうかも。。。。